2008年06月26日

匂い袋

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 梅雨になるとあちこちに雑菌が繁殖して、掃除を怠るとかび臭くなったり、悪臭がしてしまいます。尺八も歌口キャップを外すと時々嫌な臭いがすることがあって、それがこれから練習しようとする時ならばヤル気も半減です。  そこで私は歌口に匂い袋を差し込むことを思いついたのですが、これは失敗でした。なぜかと言うと、確かにお香の匂いはするのですが、悪臭と混ざるだけで少しも快くなかったのでした。  しまう時に露切りでよく掃除をしているのに何故だろうと、考えた末に辿りついた結論は、顎当たりに付着した顔の皮脂が悪臭の元になっているのではないかということでした。それで顎当たりを丁寧に拭き取ってからしまうと、次に取り出した時に悪臭はしませんでした。お香の香りも程良く、今度はウマく行きました。  上の写真は、江戸川橋近くの某鰻の老舗で撮りました。私の貧しい食生活では味わったことも無い美味で、大変感激しましたが、もう一つ感心したのはトイレでした。この写真はトイレに置かれた匂い袋で、実に心地よいものでした。何を申し上げたいかというと、ここのトイレは掃除が行き届いているということです。匂い袋で悪臭を消すことはできないということを私は経験済みですから。  味といい佇まいといい、素晴らしいお店でした。

posted by 善養寺惠介 at 12:46| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記

2008年06月16日

女流義太夫

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 さる4/22に女流義太夫の舞台に参加させていただきました。 昨日の奏心会のご縁で知り合いになった鶴澤三寿々さんにお声を掛けて頂いて実現した舞台です。  演目は「増補忠臣蔵 本蔵下屋敷の段」、通称“ホンシモ”です。加古川本蔵が主君との永久の別れの席で尺八を吹く場面の付け笛で、当然文楽では人形の芝居に合わせて御簾の内側で吹くので、今回もてっきり舞台袖で吹くものだとばっかり思っていたら、ナント舞台に出ろというでありませんか!?それを知らされたのが本番数日前でしたから動揺しましたよホントに・・・。  その様がこの写真です。一生に一度の経験になるかも知れなかったから、お願いして裃つけさせてもらえば良かったかなとも思ったりして・・・。でもそれは無理だったでしょうね(^_^;)。  男子禁制という訳ではないでしょうが、私が女流義太夫の本舞台に座った初めての男性でしょうと言われたので、何だかよく分かりませんが、これは記念すべき写真だと思いましたので、ブログに載せます。

posted by 善養寺惠介 at 23:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 演奏会