2009年09月15日

7/11 浜松

lw}n.jpg 浜松でも砂崎知子先生の全国ツアーに参加させていただきました。
生まれて初めて浜松の駅を降りましたら、駅構内にヤマハのコーナーがあるのですね。娘がヤマハ音楽教室で勉強していたので、しばらく眺めてしまいました。
 夜11:00ころに浜松入りで、ホテルにチェックインすると私の名前は「ゼニヨウジ」となっていて、可笑しくて吹き出してしまいました。「ゼニョージ」はよくありますが、「ゼニヨウジ」とはね・・・。お金にあまり縁の薄い「銭養寺」ですね。


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6/20 宍道湖の夕映え、ちょっと手前

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すっかりブログは冬眠ならぬ、夏眠でした・・・。
いろいろあって、携帯写真なども撮っておいたのですが、ズボラで手付かずでした。
そこで私のブログだけ、六月から再出発です。
一日も早く九月に追いつきたいと思います。
 
さて写真は宍道湖の夕映え・・・ちょっと手前の写真です。
砂崎知子先生の全国ツアー松江公演(6/20)に参加させて頂いた時の写真です。 
今回のプログラムにはありませんでしたが、舟川利夫先生の「出雲路」というヒット曲がありまして、横山勝也先生の名演が有名です。
「最近の若い尺八吹きは小器用だけどスケールが小さいの。横山先生の「出雲路」の出だしの音なんかそれはもう言葉で言い表せるようなものじゃなかったわよ。そういうところの研究というか気迫が、次世代のあなた達には足りなくないかしら・・・?」とは、砂崎先生の有難くて、キツーイご忠言でした。
ですから優雅に宍道湖を眺める気分にはなれませんでしたが、でも美しいものは美しいです。
神秘的な土地だと思いました。
地元の箏曲関係の方に、尺八の私まで良くしていただき、申し訳ないことでした。
本当に有難いことでした。
 
 
 
 
 

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2009年05月19日

窓を開ければ・・・

200905082032000.jpg 高校時代に知り合った友達にいい人がいましてね。お互い大学生になって車の免許を取って、彼は流行のいいクルマを買ったわけです。
 彼の行動はとても分かり易いのです。たとえば、街中でイカす女の子(かなり時代掛かった言葉遣いでスミマセン)が目に止まると、いきなりカーステレオにかかっている矢沢永吉のレコードのボリュームを一杯にして窓を開けてからその女の子の横につけて、渋い顔してジッポーでタバコに火をつけてポーズを決めるのです。チラッとでも女の子がそぶりを見せれば速攻撃で声を掛けていました・・・。当時、女の子の注目を引くには車は不可欠だったようですが、最近はどうも事情が変わったようですね。車屋さんが大変な訳です。
 それはさておき、当時の私の方の生活はと言いますと、他ジャンルの邦楽も一通り聞かねばならないということで、いろいろ聞いたのですが、どれもこれも同じに聞こえて往生してました・・・。でも何故か宮薗節という浄瑠璃音楽が心地よく聞こえたので、それは繰り返し聞いてました。といってもマニアではありません。たまたま録音した宮薗千恵という人の「紙屋治兵衛」のサワリが気に入ってそればかりしつこく繰り返し聞いていたのです。艶っぽいなぁ・・・なんて思いながら。これじゃ当時の女の子には縁があるわけないですね。
 邦楽の古い音源に滅法詳しい友達がいまして、久しぶりに会って話す内に、僕は詳しくは無いけれど、学生時代、宮薗節は好きでしたと伝えたら、早速に古いけれどいい音源をコピーしてくれました。久しぶりに宮薗節を聞きましたが、懐かしさもあり、また当時は聞き取れなかった細やかなアヤなどが聞こえてきて、それはそれは感激的でした。なかなか家でゆっくり聞く時間はないので、移動のクルマの中などで繰り返し聞いています。
 宮薗節を聞いていると僕は、演者ととても親密な空間にいるような錯覚を感じます。これは僕個人の勝手な思い込みかも知れませんが、その点については地唄の端物と共通のものを感じます。ずいぶんとその両者の様式が違うのにも関わらずです。さりげない節使いもやけに生々しく感じるのは、観念上のその至近距離感にあるのではないでしょうか。わずかにかすれた吐息のような艶めかしい声を耳元で聞いているような気がしてきて、聞き入っているとついカーステレオのボリュームを上げてしまいます。体温も上昇して来たのでしょうか、やけにクルマの中が蒸し暑くなって来て、エアコンの温度を下げようとしましたが、待てよ今日は外気温はそんなに高くはなかったはずと、窓を開けることにしました。
 予想どおりヒンヤリとした風が気持ちよかったのですが・・・、信号で止まると周りの人が化け物を見るような顔でこちらを見ています。はたと気付きました。都心の真ん中を、大音量で宮薗節流しながら、小さなミニバンを運転している自分の姿を外から見た映像が、その瞬間僕の脳裏に映し出されたら思わず噴出してしまいました。これでは女の子どころか、一般人皆引いてしまうでしょうね・・・。
 でも正直に言うと、宮薗千某の浄瑠璃は矢沢永吉とてもかなわぬ濃厚な色気だと思いますよ。今の若い人はファッションでクルマ乗り回す人は少ないようですが、できれば流行のクルマで、浄瑠璃流してタバコでもくわえて、気取りながら街中流すような若い人は出てこないでしょうか???などと儚い妄想が浮かんで来たのでした。
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2009年05月11日

2009春の演奏会 −重音会−

 5/2(土)、日本橋劇場で開催されました。生田流宮城会の金津千重子先生ご一門の演奏会です。


 金津先生が明治大学の邦楽サークルを指導なされているので、先日の二水会と同様、若いメンバーが楽屋界隈にあふれていて、なかなかいいものですね。尺八に限って言えば学生サークル出身者は昔に比べるとかなり上手です。確かに我々が学生時代にも、プロ顔負けの上手な人はいましたが、全体的なレベルはそんなに高くなかったように思いますが・・・。これからが楽しみです。


 「松竹梅」と「融」でご一緒させて頂きました。「松竹梅」は全員芸大の後輩、「融」は芸大の大先輩、との共演です。後輩から「善養寺先生」なんて呼ばれると何だか落ち着きません。どこかで同じ世代の先輩後輩という意識があるんですね、私の心の中に。でも実際は一回り以上も年が離れていました・・・。「融」でご一緒させていただいた大先輩に「さん」づけではとてもお呼びできません。ですからそれが当たり前なのかも知れませんが、「芦垣先生」や「金津先生」のような存在感が出てくるまで、やはり「善養寺先生」と呼ばれる度にそわそわするんでしょうね・・・。


 「松竹梅」はこのメンバーで演奏できることが本当に幸福だ!という気持ちが伝わって来て実に楽しかったです。「同期の桜」的な友情とでもいうのでしょうか。歌声に艶があり、糸の音には力強さがありました。音量とスピードにも圧倒されて、これは体を鍛えなおさなくてはいけないと思った次第です。(~_~;)


 「融」は大曲です。それを本当に実感いたしました。私が始めて合奏した九州系の「融」は前弾きと手事が一段分少ないのです。時間にすればさほどの差でもないのでしょうが、それだけの違いが私には本当に重く感じられました。特に出だしの前弾きがキツイです・・・。技量の誤魔化しようのない、隠しようもない余韻の長さに気絶しそうです。糸をはじいただけの余韻、かすかに揺らぎながら消えていく余韻に聴衆の誰もが耳を傾けているのですから、持続音の尺八は迂闊なことが出来ません。では小さな音なら良いかと言うとそれがちょっとでも気弱な音ならやはり邪魔なのです。芦垣先生の「あの籬が島の〜」という冒頭の歌声が聴こえた時は「やっと前歌に辿り着いた・・・」という気分でした。
 前弾きの重圧が時の流れをとても長く感じさせるのでしょうね。やっと辿り着いた前歌の「あのーまがーきー〜」という歌い出しが、「あのーーなんだっけ?」になりそうですよね、と仰った金津先生のコメントが何故か可笑しくて、可笑しくて・・・。今回忘れられない一言です。


お二方先生には内容の濃い舞台にいつもお声を掛けて頂き、本当に有難いことと感謝しています。

posted by 善養寺惠介 at 11:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2009年01月30日

月に選ばれた男!

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 この写真は昨年10月、加賀白山比盗_社の後鎮座1200年祭で演奏した時のものです。なんという清々しさ!そう、清々しいという思いの他には、あらゆる思念が消え失せてしまうかのような、ひんやりとした空気です。そこに佇むとただただ自然の恵みに感謝したくなるのでした。境内に設けられた特設ステージでの演奏は、崩れがちな天候が心配されましたが、演奏が始まると何故かピタッと止んでしまうのです。しかも私の番になると頭上に綺麗なお月様が姿を現すのでした。それも三日間続けてなのです。 私は「自分は月に選ばれた男なのだ・・・」などと心の中で呟いては一人で笑っていました。周りの人はさぞ不気味だったことでしょう?!

なぜそんなフレーズを思いついたかというと、他愛もないことです。その時一緒に奉納演奏した和太鼓の佐藤健作さんに頂いた名詞に、「和太鼓に選ばれた男」という肩書きが書いてあったからです。面白い自己PRだなぁと感心したものでした。初めてお会いしたその時に初めて演奏を聞きましたが、私はとても感激しました。技術の確かさもさることながら、一撥打つ毎に健作さんの体の内側から えも言われぬ喜びの泉が溢れて来るかのように見えたからです。「和太鼓に選ばれた男」。いいコピーだとつくづく納得しました。それなら自分はさしずめ「月に選ばれた男」かな・・・と。体から月の明りが放射されるような尺八吹きになりたいと思ったのでした。

楽屋で歓談するうちに、お互いに初めて文化庁の芸術祭に参加することを知りました。それぞれ楽しんでいい舞台にしましょうと言ってお別れしました。それで蓋をあけたら揃って新人賞!一昨日の授賞式は嬉しい再会でした。
白山神社のご加護でしょう。必ずお礼のお参りをしたいと思っています。

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posted by 善養寺惠介 at 19:23| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記

2009年01月26日

大阪行

1/23、24は、何とも盛り沢山の大阪行でした。
 
 メインは1/23、石堂緑子さんの地唄の会の賛助出演で、「新娘道成寺」「竹生島」「流し鈴慕」を吹かせていただきました。
 石堂さんは、故佐々川静枝先生の芸を実によく受け継がれた方で、芸に対する誠実な姿勢に、本当に頭が下がります。何より地唄に深い愛着を持たれているのが、ご一緒させて頂いて尚一層よくわかりました。気持ちの良い合奏で、とても楽しかったです。感謝しております。
 
 いつも応援して下さる栄光時計の小谷年司さんは大阪在住ですので、コンサートに駆けつけて下さり、打ち上げにもジョインして下さり、その後は小谷さんのご自宅に泊めていただきました。ボルドーの古いシャトーの赤ワインを抜いて下さり、それはそれは美味しかったのでした。ぶどうの甘味がいつまでも舌の上に残るような不思議な余韻は、他愛もない芸術談義を夜更けまで長引かせたのでした。
 小谷さんは、文学をはじめ文化についてまさに知識の宝庫というべき人物です。しかしその背景には美に対する深い愛情があるので、スノッバリーな好事家とはわけが違います。
 好みのCDを取替え引き換え聞きながら、したたか酔い、語りました・・・(^_^;)
 
 翌日は宝塚市営の「ナチュールスパ宝塚」に連れて行っていただきました。安藤忠雄設計のモダンな建物ですが、要するに温泉です。伊豆の堂ヶ島の天窓洞のように天井がポッカリと丸く空いた露天のジャグジーは、ヒンヤリとした外気の中で実に爽快です。するといい天気なのに雪が舞いはじめました。小谷さんの「風花だ・・・」との呟やきにいたく感じ入るところがあって、しばらく黙ってその風情を味わいました。湯船でほてった体を外気で冷やしてはまたジャグジーにつかって暖まり、また冷やしては暖まり、キリがないねと笑ってスパを後にしたのでした。
 
 その次は有馬温泉街のとある和食店での昼食。目の前の釜戸でご飯を炊き、目の前の炭火で焼いて出される肉や魚料理は味わい深いものでした。
 西宮在住のチェロ奏者の林さんご夫妻をそこで紹介下さり、オーケストラ団員の性格の傾向みたいな話を肴に大いに楽しく歓談。皆さんそれぞれに車の運転があるので、私だけがお酒をいただいたのが申し訳ありませんでした・・・。
 
 小谷社長みずから難波までお送り頂いたのには恐縮でした。握手をしてお別れしてから、ナント再び石堂さんと待ち合わせ。コンサートとは関係なく、「八重衣」や「玉の台」などあれこれ二時間余り合奏していただきました。これから本番でないとなると、やはりどこかリラックスしていてまた違った良さがありますね。
 
 さてまだ続きます。千日前で尺八の石川利光さんと待ち合わせ。期待通りの美味しい大衆酒場に案内頂き、念願の関西の串揚げやおでんを食べました。新幹線の最終のために短い時間で残念でしたが、最後に尺八仲間ともお話ができたので、充実した気分この上無しでした。
 
 いつも東京を離れた演奏旅行は、飛行機、電車、ホテル、ホール、飛行機、電車、自宅と、慌しいのに、こんなに中身豊かな演奏旅行は私には珍しいです。人の出会いがすべてだと、しみじみ感激したものでした。
 
 
 
posted by 善養寺惠介 at 14:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2008年12月24日

40代の新人

 このタイミングで更新しないなら、オマエは何のためにブログやっているのか!・・・と呆れていらっしゃる皆様にお詫び申し上げて、本日ようやく更新いたします。m(__)m
 去る10月27日に開催いたしました、文化庁主催芸術祭参加の「善養寺惠介尺八演奏会」が、今回芸術祭新人賞をいただくことができました。

賛助出演下さった先生方、コンサートを進行して下さったスタッフの方々、そして何より、私の演奏活動をずっとご支援下さった観客の皆様のお陰です。何とお礼を申し上げてよいかわかりません・・・。
 12月20日の朝刊で一斉に発表されましたが、一部の地方紙で報道された私の年齢に誤りがあり、驚いたことにそれが62歳。「善養寺さん、還暦越されていたのですか!?」と真面目に問い合わせがあり、これはかなり参りましたが、私は44歳です!と必死で訂正いたしました。
 親しい友人からは、「だいたい40歳越えてから初参加だなんて遅すぎるんだよ!」とこっぴどく叱られましたが、それでも新人賞をいただけたのは、「これからしっかり頑張りなさい!」と励まし頂いたのだと思います。それが何より嬉しかったです。
 ずいぶん昔のウイスキーのCMを思い出しました。ファッションデザイナーの三宅一生の台詞だったと思います。

 あちらでは、20代でデビューする人は少ないね。
 30代の新人に拍手を惜しまないんだ。
 息が長いよね、基本がしっかりしているから。
 基本だね。

 自分は基本がしっかりしているかな・・・と自問してみると正直言ってまだまだだと思います。40代の新人は少々急がなければならないかも知れませんが、これからも地道な精進を積み重ねて参ります。
posted by 善養寺惠介 at 21:43| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記

2008年06月26日

匂い袋

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 梅雨になるとあちこちに雑菌が繁殖して、掃除を怠るとかび臭くなったり、悪臭がしてしまいます。尺八も歌口キャップを外すと時々嫌な臭いがすることがあって、それがこれから練習しようとする時ならばヤル気も半減です。  そこで私は歌口に匂い袋を差し込むことを思いついたのですが、これは失敗でした。なぜかと言うと、確かにお香の匂いはするのですが、悪臭と混ざるだけで少しも快くなかったのでした。  しまう時に露切りでよく掃除をしているのに何故だろうと、考えた末に辿りついた結論は、顎当たりに付着した顔の皮脂が悪臭の元になっているのではないかということでした。それで顎当たりを丁寧に拭き取ってからしまうと、次に取り出した時に悪臭はしませんでした。お香の香りも程良く、今度はウマく行きました。  上の写真は、江戸川橋近くの某鰻の老舗で撮りました。私の貧しい食生活では味わったことも無い美味で、大変感激しましたが、もう一つ感心したのはトイレでした。この写真はトイレに置かれた匂い袋で、実に心地よいものでした。何を申し上げたいかというと、ここのトイレは掃除が行き届いているということです。匂い袋で悪臭を消すことはできないということを私は経験済みですから。  味といい佇まいといい、素晴らしいお店でした。

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2008年05月28日

群馬の稽古場

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 群馬の稽古場は、高崎から榛名山へ向かって約十数キロ程の、箕郷という山里にあります。私の住む所沢からは車で二時間くらいですが、昼間は道路が混むので、稽古日の前日、深夜に移動してしまうことが多いのです。  別荘というには程遠いものですが、都市にはない、四季折々の豊かな自然に触れることが出来るのは楽しいことです。近頃は蛙の鳴き声が賑やかです。  またこの時期は一雨降るごとに草がアッという間に伸びてしまいます。今回は前回の稽古から少し間があいたので、着いてみたら景色の変わりようにビックリ!30センチにも伸びた綿帽子のタンポポがそこらじゅうに生えているではありませんか。  街頭もなく、薄暗い月明かりに照らされたタンポポの群生はかなり不気味でした。真夜中に塵界から逃れてやっと辿り着いたのに、其処に見たのは、黄泉の国の入り口だった、という感じです・・・。  自然は都市生活に疲弊した人間に安らぎを与えてくれると簡単に信じがちですが、本当は人の心を真底、蒼ざめさせるものかも知れません。  幻想芸術はこんなところから生まれるのではないでしょうか。

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2008年05月10日

南長崎駅前

minaminagasaki.jpg  竃レ白の稽古の帰り道、南長崎駅を利用することがあります。運動の為に一駅先まで歩くのが目的なのに、ここで一軒ひっかかっては意味がありませんが・・・駅前にある写真の店につい立ち寄ってしまいます。食事とお酒を出してくれるお店で、お客は地元の常連さんが多いようです。お酒を頼めばどこでもお通しが出てきますが、ここのお通しはよくある醤油皿みたいな小鉢でなくて、小皿に二三品、なかなかボリュームがあります。面白いのはもう一本たのむとまた別のお通しが付いてきます。昔風の意地っ張りの飲兵衛ならツマミを注文する必要はありません。スペインのバルと呼ばれる居酒屋は、日本でいうお通し以外の料理は出さないと言う話を聞いたことがありますが、こういうシステムは、客と料理人の微笑ましい一騎討ちのようで、愉快じゃないですか!さて店に入ると注文を取りにきた愛想のよい女将さんは、私が店に入る時に閉めた入り口の引き戸を、わざわざまた半開きにしました。そういえば今宵は暑からず寒からず良い陽気。ほどほどのお酒を美味しくするのは、一日の仕事の達成感と、季節の移ろいに反応する心だと思いました。
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2008年05月07日

休日の本屋

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 娘が「14歳からの哲学」なんて本を買ってきて欲しいというものだから、慌てて本屋に行きました。 初めの方を斜め読みしたら、いい本ではないだろうかという気がしました。それで翌日の仕事の帰り道、時間が余ったので、もう一度同じ売り場に行って立ち読み・・・失礼! とても真面目な本だと思いました。 世の中、不真面目なものが多すぎる気がします。中でも善人面の悪事ほど始末の悪いものは無いでしょう。 難解な文字を並べて実は中身の空っぽな書籍も多いのではないでしょうか。 休日の本屋は閑散としていました、とりわけ現代思想のこのコーナーは特に。でもこの静けさは私には心地よかった

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2008年05月05日

ブログ開始!

パスワードだ、ログインだ、なんだかんだと難しい設定は家人にお膳立てしてもらって、ようやくブログが立ち上がりました。

子供の頃から日記は三日と続かない性質ですから、きっと忘れたころの更新となると思いますが・・・。
気ままな風来坊の走り書きに、どうか気長にお付き合い下さい。
宜しくお願い致します。





posted by 善養寺惠介 at 23:53| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記