2010年04月02日

スコラ 坂本龍一 音楽の学校

 私事で恐縮ですが・・・。
 私のホームページで既にお知らせいたしましたように、今月末にNHKテレビの邦楽番組に出演いたしますが、実は作曲を勉強している私の娘も今月、別のテレビ番組に出演いたします。「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」という番組で、ワークショップの生徒役としてキーボードを担当しています
。編集されて一体何秒映るのかわかりませんが、良かったら見てやって下さい。
 全12回のうち、1〜8回の収録に参加いたしました。詳細は下記の通りです。宜しくお願い致します。


スコラ” 坂本龍一 音楽の学校

坂本龍一 初の音楽レギュラー番組『“スコラ” 坂本龍一 音楽の学校』
2010年4月よりNHK教育にてオンエアスタート!
坂本龍一完全監修による、全30巻の音楽全集“commmons: schola”シリーズ。
その人気シリーズの映像編としてTVオンエア!

■NHK教育 
【番組名】“スコラ” 坂本龍一 音楽の学校
【放送日時】NHK教育 2010年4月3日より毎週土曜日 23:45〜24:14
【再放送】
NHK衛星第2  毎週火曜日 16:30〜16:59
NHK教育  毎週土曜日 10:30〜10:59
【放送期間】4月〜6月

<オンエア内容>
1〜4回:テーマ「J.S.バッハ」 ゲスト:浅田彰・小沼純一・岡田暁生
5〜8回:テーマ「ジャズ」 ゲスト:山下洋輔・大谷能生
9〜12回:テーマ「ドラムとベース」 ゲスト:高橋幸宏・細野晴臣

http://www.commmonsmart.com/...

・番組公式サイト
http://www.nhk.or.jp/schola/

posted by 善養寺惠介 at 16:02| Comment(3) | TrackBack(0) | 演奏会

2010年01月05日

驕らずに

 ご無沙汰・・・というにも限度があるとのお叱りに、背中を丸めながらご挨拶を申し上げます・・・。
 明けましておめでとうございます。旧年中は多くの皆様にご厚誼賜り、誠に有難うございました。皆様のご支援のお声を心の糧に、昨年も演奏活動を何とか続けることが出来ました。心より御礼申し上げます。
 さて昨年参加した文化庁芸術祭で何と優秀賞をいただきました。思いもかけない二年続けての受賞に、まだ実感が湧かないでおります。会場にお運びくださった皆様の後押しあればこその演奏会で、本当に有難いことでした。重ね重ね御礼申し上げます。様々な方からお祝いのお言葉を頂戴しました。中でも本当に有難かったことは、そのお祝いのお言葉の最後に、多くの方が「驕らずに今後のご精進を」という一言を添えてくださったことだと思っています。
 丸山正男という人の有名な講演録にある、“「である」ということと「する」ということ”を思い出しました。
政治家、或いは経済人の類は何を「する」かということが問われ、一方、学術、芸術に携わるものは、自分が何「である」か、或いは真実が何「である」かを、いかに言い切るかを問われるべき人種なのであると。しかるに現社会においては、その逆で、たとえば政治家は二世議員「である」ということを誇ってみたり、学者、芸術家は自分の学説、作品がどのような経済効果を生んだかとか、つまり何を「するか」に血眼になっていて、それは本末転倒であろうという話です。
 芸術作品におけるコンクールの評価は、自分は何「である」かという真っ正直な取り組みに対する激励なのですね。ところが演奏家は自分の演奏の良し悪しを掛けてついつい他と勝負しようという野心が生まれて来る訳です。受賞に際して多くの皆様が「驕らずに」という言葉を掛けて下さったのには、そういうことを戒める深い意味があると肝に命じました。
 心より御礼申し上げます。
posted by 善養寺惠介 at 00:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 演奏会

2009年09月15日

7/12 浜松普大寺

no-title 浜松の砂崎先生のコンサートは、松江と同じプログラムで、私の持ち曲は「萌春」と「尾上の松」。先生のパワーに全く圧倒されっぱなしでついていくのが精一杯という感じでした・・・。でもよく尺八のことまで注意くださいまして(いくら言っても治らないところは諦められたでしょうが・・・)、大変勉強になり有難かったです。
 さて演奏会場は福祉文化会館といいますが、そこからわずか数百メートルの近所に法林寺というお寺がありまして、ここにかの有名な虚無僧寺、普大寺の看守のお墓があるのです。会場の所在地もろくに調べずに浜松入りをしようとしていたところ、それを察した浜松出身のお弟子さんが教えてくれたのです。「先生、今度の演奏会場は普大寺跡のものすごく近くですよ!」 おぉ、何と気の利くお弟子さんでしょう!リハーサルの合間にお参りして来ました。40年もその伝承曲を吹いてきたのに、一度もお参りしたことのない普大寺跡でしたから、実に感慨深かったです。結構蚊にさされましたが・・・。
 当日は悪天候が思いのほか早くに晴れ渡りましたが、もの凄く高い湿度となりました。高湿度は尺八には好都合ですが、箏、三味線には最悪です。絹糸がバンバン切れてしまい、箏の柱はきしむし、演奏者は汗だくで大変な苦労でした。雨天にならないのは強烈な“晴れ女”砂崎先生の恒例のことですが、あの湿気を呼んだのは、尺八に加勢してくれた普大寺虚無僧の霊の力ではないかと思われてなりませんでした・・・。合掌。
posted by 善養寺惠介 at 02:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 演奏会

2009年05月06日

2009春の演奏会 −「二水会」−

 4/26(日)は、「二水会箏曲演奏会」。会場は横浜の「はまぎんホール」でした。会主は瀧澤憲一先生です。先輩の白木啓之さんのご縁で早二十年もお付き合い頂いています。会員の皆様もとても明るく親切で、また酒宴が大好きというところで一段と気が合いまして、いつも楽しくお付き合いさせていただいています。今回は先代瀧澤芳枝先生の三十三回忌追善演奏会でした。全21曲立派な演奏で天国の芳枝先生もさぞやお慶びだったことと思います。
 上智大学の邦楽サークル出身者が多く在籍する二水会は、何と言っても若い活気に満ち溢れていることが羨ましい限りです。舞台裏は手伝いに駆けつけた現役の学生諸君が慌しく駆け回り、40代、50代の幹部(多くは上智のOB)が引き締まった表情で指示を出しています。調弦には白木啓之さんや、井関一博さんら芸大出身のプロが助っ人に入りますが、ほとんどアマチュアパワーで見事に仕切られた素晴らしい会です。
 もう一つ特筆するべきは、幕間MCの解説です。原稿は演奏者自らが作成していて、それがどこかの百科事典を丸写ししたような安易なものではないのです。身近な師匠から直接耳にした苦労話などのエピソードが巧みに織り込まれ、演奏する本人の見解、見識、思い入れも正直に語られていて、それは中々の切れ味です。何より人から人へ伝えられた温かみと真実があります。そしてその整然とした言葉遣いはロジックに矛盾が無く、しかも平易に聞こえてくるのですから、知的水準の高さを感じないではいられませんでした。楽屋で解説に耳を傾けていらっしゃいました、地唄箏曲研究家の中井猛先生も大変感心されていました。
 毎年四月下旬の休日に定期演奏会が開催されます。来年も是非お運び下さい。
 ホームページはhttp://www.k2.dion.ne.jp/~nisuikai/
posted by 善養寺惠介 at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 演奏会

2009年05月05日

春の演奏会-「船川利夫追悼リサイタル」-

  ブログはしばらくのご無沙汰となりました・・・。春の演奏会シーズン、今年は早くもひと段落なので、思い出をご報告いたします。

 4/11(土)、トッパンホールで「船川利夫 追悼リサイタル」がありました。残念ながら入場者が100人一寸しか入らず集客は大失敗でしたが、内容はとても面白い演奏会だったと思います。私自身は不慣れなジャンルで不本意でしたが、他は実力派プレーヤーの競演でした。ソロをとった三橋貴風、郡川直樹、河野正明、菅原久仁義、藤原道山の各師は大変な熱演で、尺八のみならず箏曲、三味線陣営もかなり高いテンションだったと思います。どの曲も水準が高かったと思いますが、個人的には親しい井関一博(箏・歌)さんの独奏が印象的でした。

 しかし忘れようにも忘れられないプレーヤーは素川欣也さんです。この人は名人です!「覚」という尺八の合奏曲で同じ低音部をご一緒させて頂き痛感いたしました。職人風というか、業師ですね。それでいてちっとも偉ぶらないし、気取らないし、素晴らしい。楽屋では「与作」のアドリブを楽しんで演奏するという余裕で、しかもこれが抜群にウマイ、尋常の演奏力ではないと思いました!

 もう一つのエピソード。菅原さんが「出雲路」を演奏している最中に、楽屋でピシっと鋭い音が鳴り、全員が蒼ざめました。「今の音は・・・」と口にした瞬間、部屋にいた誰もが、竹の割れた音と確信したのでした。何とこれからソロを演奏する三橋さんの楽器でした。緊急事態発生。さすが百戦錬磨の三橋さん、補修用具のテグスとペンチの備えがありました。しかし、プロの技でそれを締めたのは素川さんでした。本番まで一時間、修復される保障はありません。万が一に備えて家の一番近い藤原道山さんが代わりの楽器をダッシュで自宅に取りに走るかなどと、大騒ぎしながらも三橋さんご自身の楽器が、素川さんの技によってナントそのまま治ってしまったのです。皆固唾を飲んでその作業を見守りました。(菅原さんゴメンナサイ、楽屋では「出雲路」を誰も聞きませんでしたm(__)m・・・)

 尺八製作の作業台もない楽屋です。そこであの田辺頌山さんがアシスタントとなって楽器を支えていたのですよ。現代尺八奏者の名人達人がヨッてタカッて三橋さんの楽器を見事に修復した様子は映像に残しておきたかったです。なんとも感銘深い光景でした。

posted by 善養寺惠介 at 21:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 演奏会

2008年09月21日

夏の思い出合併号 その1

小海音楽堂.jpg

 長年ご指導いただいている地歌箏曲研究家のN先生から、今年の正月に「平成19年、20年合併号」という年賀状を頂きました。そういう先生を見習ってというわけではないのですが、秋風吹く今頃になって、夏の思い出を二題、記しておこうと思います・・・
 7/13日に長野県の小海町というところで小さなコンサートを開きました。冬の気温は零下になるというだけあって、夏の盛りは実に涼しい、静かでとても気持ちのよいところで、鉄道の小海線も話題のようですから、ご存知のかたも多いことと思います。
 この小海に素敵な音楽堂があります。席は200も用意すれば舞台が狭くなるほどの規模ですが、雰囲気がとても良いです。寒さの厳しい冬を避けて春から秋までの間に、町の主催コンサートが数回あって、今回は箏のNOBUKOさんと御一緒にお声を掛けていただいたのです。
 フィンランドと姉妹提携都市となっているそうですが、北欧好きのNOBUKOさんは本当にフィンランドにいるみたいですと、ご機嫌で朝の散歩などをなさっていました。朝の散歩というのは、じつは音楽堂の隣が調度品までフィンランド製という、もちろん本格サウナ付きのロッジがあって、打ち上げはそこに宿泊させて頂けたので清々しい朝のお散歩を満喫できたのでした!
 町役場の担当職員の方のご尽力もさることながら、ボランティアスタッフの方のサポートなくしてはこの音楽堂の運営は成り立たないと思います。小海と佐久でピアノ教室をされているTさんを中心とする皆さんのお陰で有意義なコンサートと、また楽しい泊り込みの打ち上げを満喫させていただきました。
 そもそもどうしてここにご縁が出来たかというと、それは私の小学校の時の同級生A君が取り持って下さったのでした。A君は紀尾井のニューオータニにアンテナショップを持つ輸入雑貨商の仕事をしています。直属の上司が佐久のブティック「ティファニー」というお店と取引をなさっていて、そこの顧客のTさんと親しくなってコンサートの話をお聞きになったようです。そこでA君が「僕の幼馴染に尺八吹きがいるのだけれども邦楽のコンサートはどうですか」と売り込んで下さった訳です。
 ところが上司様は「君にそんな友達がいるはずがない」と全く信用して下さらなかったそうです。正直言ってそれも無理からぬことだと思います。なにしろA君は運動神経抜群、お笑いの天才、社交性超一流、女性にモテル!何をとっても私と正反対のキャラクターですから・・・。でもネットで私の情報を集めるなどして一所懸命プレゼンして下さったようで、本当にありがたいことでした。
 A君に言われました「アタシはこういうキャラでしょう、上司が信じてくれないわけよ・・・。で今度さぁ、ホームページの善チャンのプロフィールに付け加えておいてよ。小学生時代、同級生のAと少年野球のバッテリーを組んだって!そうしたら話が早かったんだよ!」 打ち上げはA君の話術にハマって深夜まで笑い転げてお腹が痛かったです。

posted by 善養寺惠介 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 演奏会

2008年07月25日

水の星 水の惑星

acd0804111834009-n1.jpg 辻井喬さんの著書に引用されていた、茨木のり子さんの詩を読んで、そもそも詩というものにとても鈍感な私が、その時は何故かビックリするくらいに感激してしまいました。
 それで直ぐに本屋に駆け込んで、茨木さんの詩集なら何でもいいから下さいと言って、店員さんに探してもらうと、文庫本が一冊だけあったので、中身も確かめずに買い求めました。
 ページをめくり「水の星」という詩を見つけて、二度ビックリでした。何故かというと、中学三年になる私の娘が最近作った曲の名前が「水の惑星(ほし)」で、しかも冒頭の一連は、娘がその曲のモチーフに込めた思いをそのまま言葉にしてくれているかのようだったからです。


水の星
宇宙の漆黒の闇のなかを
ひっそりとまわる水の星
まわりには仲間もなく親戚もなく
まるで孤独な星なんだ



明日がその曲の発表会。
今更ですが、興味ある方にお聞き頂けたら幸いです。
2008年度 JOCハイライトコンサート
東京 文京シビックホール・大ホール
17:00開演
http://www.yamaha-mf.or.jp/joc/activity/index003.html

posted by 善養寺惠介 at 19:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 演奏会

2008年06月16日

女流義太夫

honnshimo2.jpg 

 さる4/22に女流義太夫の舞台に参加させていただきました。 昨日の奏心会のご縁で知り合いになった鶴澤三寿々さんにお声を掛けて頂いて実現した舞台です。  演目は「増補忠臣蔵 本蔵下屋敷の段」、通称“ホンシモ”です。加古川本蔵が主君との永久の別れの席で尺八を吹く場面の付け笛で、当然文楽では人形の芝居に合わせて御簾の内側で吹くので、今回もてっきり舞台袖で吹くものだとばっかり思っていたら、ナント舞台に出ろというでありませんか!?それを知らされたのが本番数日前でしたから動揺しましたよホントに・・・。  その様がこの写真です。一生に一度の経験になるかも知れなかったから、お願いして裃つけさせてもらえば良かったかなとも思ったりして・・・。でもそれは無理だったでしょうね(^_^;)。  男子禁制という訳ではないでしょうが、私が女流義太夫の本舞台に座った初めての男性でしょうと言われたので、何だかよく分かりませんが、これは記念すべき写真だと思いましたので、ブログに載せます。

posted by 善養寺惠介 at 23:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 演奏会